2026/10/22 21:36

温かさを楽しむ道具には、いろいろなものがあります。その中で、なぜ小豆を選び、今の形や素材にたどり着いたのか。あずホの始まりと、ものづくりで大切にしてきたことをご紹介します。
始まりは、中国で出会った小豆の温もり

きっかけは、仕事で訪れた中国のマッサージ店でした。小豆の入った袋をお腹に乗せてもらったとき、身体に伝わるやさしい温もりに驚き、使い終えたあとも、その心地よさが印象に残りました。
帰国してから、日本でも小豆を使ったホットパックを探しました。実際に購入してみると、電子レンジで手軽に温められることや、小豆の適度な重みが気に入り、親に贈る分までリピート購入するほどでした。
使い続けるうちに、少しずつ考えるようになったのが、「形や素材を工夫したら、もっと使いやすくできるのではないか」ということです。
デザイナーと整体師の視点から、形を見直す

私は長年、プロダクトデザインに携わり、使いやすい形や、長く使いたくなる道具について考えてきました。一方で、整体やヨガを通じて、身体の構造や動作、身体に触れたときの感覚についても学んできました。
その二つの経験が、小豆ホットパックを考える中でつながりました。
首や肩に乗せたときに身体になじむこと。温めたい場所に沿わせやすいこと。手に取ったときに扱いやすいこと。こうした使い心地は、形だけでなく、大きさや重さによっても変わります。
試作では、一つひとつ実際に確かめながら、少しずつ形を見直しました。見た目を整えることと、身体に乗せたときの使いやすさ。その両方を考えていったことが、あずホの形につながっています。
北海道産小豆と、日本製コットンリネンを選んだ理由

小豆ホットパックは、小豆と生地からなるシンプルな道具です。だからこそ、その素材が使い心地に関わると考えました。
中に入れる小豆は、スーパーや豆の卸で購入して比較し、JAにも相談しました。品質や価格を検討したうえで、納得できる素材として選んだのが北海道産小豆です。
生地には、日本製のコットンリネンを選びました。手に取ったときや身体に触れたときの肌ざわりに加え、部屋に置いたときにも落ち着いて見えることを大切にしたかったからです。
コットンのやわらかさと、リネンのさらりとした風合い。形と素材を別々に考えるのではなく、組み合わせたときの使い心地まで確かめながら選びました。
使わない時間も、暮らしの一部

あずホを考えるとき、温めて使っている場面だけを思い浮かべていたわけではありません。
使い終えたあと、テーブルの上やソファのそばに置いてある時間も、その人の暮らしの一部です。しまい込むより、身近に置いておきたくなるものなら、次に使いたいときにも手に取りやすくなります。
そのため、色や形を考えるときには、部屋の雰囲気になじむことや、長く使っても飽きのこない落ち着きを意識しました。使いやすさと見た目を一緒に考えることが、毎日の道具には必要だと感じています。
自分をいたわる時間の、身近な道具に

仕事から帰って一息つくときや、家事がひと段落したとき。温めたあずホを手に取り、少し休む。そんな時間を、日々の中に取り入れてもらえたらと思っています。
使う人の生活や気持ちまで考えることも、デザインの役割です。あずホでは、その考えを、身体に沿う形、触れる素材、部屋になじむ見た目という、一つひとつの選択に込めてきました。
ご自身のためにも、大切な方への贈り物にも。使いたい場所や過ごし方を思い浮かべながら、あずホを選んでいただけたらうれしいです。
※加熱方法や使用上の注意は、各商品の説明・付属の取扱説明書をご確認ください。
開発者:高橋浩主(プロダクトデザイナー・整体師)
